テキサスに来て12年が経ちますが、何と言っても衝撃的なのは、現在進行中のコロナ禍です。コロナは全世界で初めて、同時パニックを引き起こしました。アメリカでは、まだ20州以上でコロナが拡大し続けています。

特にNYは深刻です。NYでは、お店どころか会社さえ閉鎖されたままだそうです。広告業を営む人達は収入が断たれてしまっています。とある広告会社社長と話をしていて分かりました。紙を使う広告業界は既に存続の危機に立たされているのです。私が自分で広告業はできないのかと考え始めたきっかけでした。
他にも理由があります。それは、私がホームページや広告を頼んだ時に一業種一社という名目で断られたことです。率直に不便だと感じました。

私が起業する理由はいつも人助けです。不便なことは便利に、困っていることなら、それを解決できるシステムを作ることです。

去年の夏、台湾に行って、30年ぶりに親友の陳さんに会ってきました。この感動がきっかけとなって、私は今まで世界中で巡り会えた友達に自分から会いに行こうと決心しました。自分が生きているうちに皆に直接出会って感謝の気持ちを伝えたいと思ったからです。

自宅で過ごすことがほとんどなかった私にコロナ禍で突然家にいる時間ができました。私は陳さんに連絡しようとした時LINEやSkypeはビジネスのためだけにあるツールではなく、友達とも話せるという、誰でも知っているような事実に初めて気づかされました。最初は懐かしさ半分、面白さ半分で、このコミュニケーションツールを純粋に楽しんでいました。ところが、状況は直ぐに一変しました。突然、現実の深刻さを知ることになったからです。
時差に関係なく、いつでも私と会話ができるのは、実は、みんな、失業状態だったのです!コロナパンデミックの影響力は測り知れません。世界中が一斉に同時に失業者を生んでいるのです。本当に何と表現したらいいのか、言葉が見つかりませんでした。今、全世界が恐ろしいほど不景気なのです。

私はどうしても友達を助けたいと思いました。そして、閃きました!
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